がんの治療中、病状の変化によって痛みや出血、息苦しさ、手足の麻痺などのつらい症状が現れることがあります。その場合、手術による原因の除去は身体への負担が大きく困難で、薬剤による症状緩和にも限界があります。そこで用いられるのが、放射線を用いた緩和照射です。緩和照射とは、がんの進行によって引き起こされる、苦痛を伴うさまざまな症状を緩和する目的で行われる放射線治療です。

当院では、骨にがんが転移した痛みを和らげることや、がんなどによる呼吸困難や神経の圧迫を改善することを目的に、緩和照射を行っています。